患者と向き合うドクターの意識

心療内科の重要性は昨今増しているように感じます。新型コロナの影響で心療内科に通い始める人が増えている事も、社会の大きな問題となりつつあります。心療内科を受診する理由として、精神的に優れず、日常生活や社会活動に影響が出ていることが挙げられます。いわゆる、うつ病ですが、受診する方の状況は深刻である場合もあります。自分に合った治療方法、あるいはドクターを求めて、複数の心療内科を受診する場合もあるようです。心療内科では、おおむね薬による治療が中心となりますが、ドクターと話すことで症状が和らぐ場合もあるため、薬との相乗効果が期待できます。心が病んでいる状態ですから、患者に寄り添ったあたたかな対応がドクターには求められます。

待つだけ待って、疲れ果て

心の負担を和らげたい一心で受診する患者にとって、長い待ち時間や、ドクターのおざなりな対応は症状を悪化させてしまうばかりです。多くの心療内科は予約制ですが、待ち時間が全くないわけではなく、ドクターと接する時間も僅かという場合もあります。臨床心理士との面接がある場合も予約が中心です。心療内科では臨床心理士が常駐しているところと、不在のところがあるので、受診する際に注意してほしいところです。受診する側にとって最も求めていることは心の負担を軽くしたいことです。ただ薬を処方してもらえばいいわけではありません。そこには、本気の思いやりが欲しいのです。患者の心を理解し、真に寄り添う診察を求めているのです。心を病んだ患者に本気で向き合ってくれるドクターに出会えたら、薬がなくても立ち直ることができるような気がします。